○研ゼミに入ってみた

中学入学して発覚した1号のあまりのアホっぷりにドン引き、しかし今はアホでもいつかは欲が出て勉強する気になって成績上昇、きっと賢くなる日がやってくるはずと一縷の望みを持っていたのだが、これはもうどこをどうやっても賢くなる日はやってこないととうとう諦めがついた。ダメだ。アイツはアホだ。真性のアホ。というわけで本当に手遅れになる前に、このアホの子の脳みそをどうやって鍛えようかと考えた。

まず塾。お金はかかるけどぶち込んでたらそれなりに勉強するのではないかと検討してみた。でも毎日毎日休みなく部活やってるから時間が作れない。部活より脳みそ優先、部活やめさせたら?というもっともな意見もあったのだが、この部活を続けて結果だせたら推薦が貰えるんだそうです。9教科の内申点27=オール3程度でさえそこそこの県立に推薦してもらえる可能性があるらしい(今年はそれはあんまりだということで30になったらしいけど)。そしたらアホの選択肢のひとつ、裏技として部活は残しておくべきかと。
しかし部活と平行して塾の時間を捻出したとしても18時〜23時(週3回)なんてまずアホの集中力が続かないし、学校の授業でさえまともに理解できてないのに塾の授業ならもっと無理でしょうってことで塾は却下。

次。家庭教師。近所に人材供給源の大学があるし自宅は田舎の街中なので交通の便もいいし時間の融通はきくしでよさそうな気もしたけど、よその人が家にあがるなら部屋の掃除しなきゃいけないじゃん。それがめんどいので却下。

と、いろいろ検討したけど決め手がなくてどうしようかなあ塾かなあとか思いつつ引き続き周辺にリサーチしてたら、部活の先輩の中学3年生は親が週2で勉強みてやってたという話。詳しく訊ねてみたら、親が1日1時間ずつ週2で必ず勉強をみてやった・テキストは進○ゼミを使用。先輩の親は教育学部出身(でも教職にはつかなかったみたい)で教え方は素人よりは上手いだろうし、子どもの素材からして我が家とは違うとは思われるのだが、効果はばつぐんで今回の受験でもいい学校目指しているみたい。
実は今週の月〜水が期末試験で毎日5〜6時間くらい勉強に付き合って要点まとめてヤマかけてキモ教えて鍛えてやったんだけど(本人よりもこっちが死にそうになった)、アホの子にもそれなりに手をかけてやれば問題も解けるし理解もできるみたいなんだよね。前回試験前にガッツリ勉強させたときは50番くらい順位上昇するくらいには結果がでてるんだし(しかし最底辺からの50番なのでそれでも並以下…)。そしたらこの先輩家庭のやり方が一番よさそうな気がしてきて、ゼミ頼んじゃったよー。
塾に比べたらお金もかからないし(受験直前冬休みの塾なんて20万仕事らしいぞ)ちょっと自分が手間隙かければいいだけでなんとかなりそう。まあそれが一番めんどくさいんだけどね。でも本人もそれなりにやる気になってるみたいだし、テスト前に何時間もやるより週に2時間、見張ってさえいればいいんだから楽なんじゃないのと。

しかし改めて中学1年の問題をやってみると、中学時代ってこんな簡単なことやってたんだなあと驚いてしまった。
東野圭吾の「秘密」で、事故後の娘(=中身が変わってる)が確かものすごく勉強していい学校に入学したはずなんだけど、読んだときには学生時代の勉強なんて忘れてるはずだし勉強なんか二度としたくないものだからあり得ないんじゃないのと思ってたのだが、ななるなる、めっちゃ勉強する気になるわ。二度目だから内容を受け入れやすいというのもあるんだけど段取りもわかってるからスラスラ解けるし、なにしろ社会に出て必要にかられてやる勉強に比べたら屁みたいなもんだぜ。もちろんこれから段階的に難しくなっていくのはわかってるけど、1日6〜7時間、何の責任も負わずただ勉強さえやってればいいなんて状況はまさに天国だよなあ。もう一回中学からやらせてくんないかな、マジで。
なのに、この先高校大学社会人でもっと難しく複雑になっていく一方の勉強とか人間関係において、この天国のようなぬるま湯中学時代からすでに波に乗り遅れてる子がいて死にたいと言ってて実際に死んでたりもするわけで、でもそういう子って社会に出て生活することがそもそもできないような気がするよ。親は勉強もだけど適応能力とかそういう生き抜くチカラもきちんと身につけさせてやんないとダメだよなあと思うねえ。