蒟蒻畑

自分が生理的になんとなく苦手な食べ物ののなかにゼリーがあって、最近はミカンやナタデココなどのなにがしかの具が入ったものなら食べられるようになったのだが、ゼリー単体だけになるといまだにどうにも気味が悪くって食べられない。食べられない理由は、なにも入ってないゼリー状のものは実は生き物で、あれを食べると腹の中でウニョウニョ動き出すような気がするから。一口サイズのものなんか特にダメ。アウト。たぶんあいつら腹の中で合体して大きな塊になるはず。そんな得体のしれなもの、食べられるわけないではないか。

というわけで、自分がこんにゃくゼリーを乳幼児に与えるべきではないと思う理由としては、上記のようにゼリーが得体の知れない生命体である可能性が高いことに加えて、子どもの口の中にひとくちで入る可能性がある食べ物としてはひとつのサイズが大きすぎることがあります。

一般的に子どもに与えても大丈夫なお菓子とは、1.口に入れてると唾液などの水分でジュワーっととけちゃう性質で、2.サイズが小振りなもの、であると思われます。ベビーフードメーカーが乳幼児対象に販売しているお菓子はもちろんそうだし(加えて薄味)、「おこさませんべい」「乳ボーロ」という昔からの乳幼児向け菓子もそんな性質を持っているからこそ乳幼児に食べさせても大丈夫ということになっているのではないでしょうか。しかしマンナンライフ蒟蒻畑はジュワーっと溶ける性質でもなく、しかもサイズ大きめ。それをろくにカミカミできない子どもの口に丸ごといれても大丈夫だと思う脳みそってどうなの。

今回の事件って、蒟蒻畑だとか普通のゼリーだとか凍らせてたとか凍らせてないとかそういうのとはまったく関係なしに、まずあの大きさだけでアウトだと思うのです。

たとえば、スプーンのサイズで考えてみたらいいと思うのです。蒟蒻畑を丸ごとひとつスプーンにのっけてみたときに、大人がカレーを食べてるような大きめのスプーンなら違和感はないかもしれませんが、離乳食用やや乳幼児向けの、子どもの口にいれる前提の小振りのスプーンだと、スプーンの上にのせて一口で食べる物の量として蒟蒻畑まるごと一個が異常だってことが判断できませんかね。

食べさせてもよい/悪いを、育児書に書いてあるから、年齢に達しているから、お菓子のパッケージに書いてあるから、という基準で考えちゃダメだと思うのです。のこれをガキンチョの口に突っ込んでも大丈夫かどうかってことを基準に考えれば、食べさせてもよいかどうかの判断やリスク回避は簡単にできるはずだと思うのです。そのときに情報不足とか無知だとか、まったく関係ないのでは。その目で見て判断しろってことだけで。