ミス・サイゴン

期待してたほど盛り上がらなかったのは、松たか子が無難であっさりしすぎたせいなのか、「華氏911」という映画が登場してる現在、なに被害者顔してヌルいこと言ってんだこのアメ公どもは!と感情移入できなかったせいなのか。あれもう終わったの?涙はいつ流せばいいの?という感じ。
相変わらず頭がでかくて足が短くて歌が下手な筧利夫、でも欲望に忠実で調子のいい狂言回し的存在のエンジニアというキャラクターには合っている軽さなのではないかな。カーテンコールでもおもしろかったし座長って感じ。松たか子って嫌いじゃないんだけど、歌も芝居も下手じゃないんだけど、特徴がないっていうかなんか印象に残らない。悪印象もないけど好印象もないっていうか、だから何?みたいな。ヴェトナミンサイドは結構盛り上がるプロットなのになんでかなあ。
クリスはなんか熱演熱唱!しかしTOKIOのリーダーにも通じるおじいちゃん顔のクリスに対し、その上官で親友という役にサカケンっていうのはちょっと違和感が。実年齢3歳差以上にジョンが年少に見えてしまうんだよなあ。歌にROCKを感じるANZAはミュージカル俳優臭くなくて好きなんだけど、今回の役があまりROCKなキャラクターでないためか、彼女に期待するそのROCKを感じられなかった。残念。
しかし、30年前のヴェトナムと同じ過ちをイラクで繰り返しつつあるアメリカ国民は学習能力なしだよね。