エリザベート

エリザベートの中の人たち

2年ぶり?3年ぶり?にやってきた「エリザベート」。山口・内野両トート様を見るためにマチソワやっちゃいましたが、もう金ねえよママンorz。
舞台装置・演出に変更があったということなのだが、あの電飾背景はどうにも関心できないね。いったいどこの高校の文化祭から借りてきたんだよ。もっと真面目に作ってくれよ。トートダンサーズは存在感が薄れたというか目障りじゃなくなったというか前回よりは芝居に溶け込んだ感じで、ダンスから大道具の移動まで「エリザベート」のなんでもやる課みたいなもんか。ヘタレな役どころの皇太子ルドルフは意外にたくましく、でも線は細くってそのフラフラ感もアリかなーと。全体的に、前回舞台で感じた落日・黄昏・退廃、そういう薄暗い雰囲気というかゴスくささが減ってしまったような気がする。シシィが強い女になったからかな。演出自体は嫌いじゃないんだけどなにもかもあの豆電球背景で醒めちゃうのかも。

昼の部:トート/山口祐一郎
なんかこう、出てきただけで半笑いになってしまうのはなぜ?そんくらいなんだか存在自体がオカシイゆういちろう。歌っても踊っても立っても座ってもやっぱり何もかもがオカシイよ〜ゆういちろう!しかもカーテンコールで通路はさんだ席で立ち上がって「ブラボー!ブラボー!」と連呼してた女子=たぶん山口ファンも含めてオカシイ〜。生まれて始めて見たよ、ブラボーってマジで叫んでる人。腹がよじれるほど大笑いしてた本日初見の同行Mちゃん的には「ゆういちろう、こんなに笑わせてくれてありがとう、でも感動した」だって。そのカーテンコール、ゆういちろうは可愛く手を振るくらいであまり大騒ぎはしてなかったけど、客席は大騒ぎの盛り上がりでなんか手がしびれるほど激拍手させて貰いました。拍手で充実感。息あがってしまったし。
夜の部:トート/内野聖陽
C席なのでオペラグラスを使って見たのだが、動きも表情もものすごくエロい!うわ〜んセクスィースターだよー、うっちー!机の上でカモーンとか病気移されちゃって禿しく鬱でドクターですがなんか用の場面では、ゆういちろうver.とは違う新たな発見があったりして、両方の芝居見てよかったとしみじみ思った。昼の部だけ見て帰る予定だったうちの妹もわざわざ立見で見てよかったやろ!アンタ絶対勝ち組ばい!カーテンコールは昼の部と同じ回数だったのだが、シシィのスカート前にちびルドがちょこんと座ってたり、最後のカーテンコール、シシィと二人で出てくるだろうと予想してたら緞帳が上がって足下はシシィのスカートのみ。えー、うっちー出てこないのかよー!と思ったらシシィのスカートの後ろに隠れてたうっちーが登場、爆笑&大拍手。意外とお茶目ですたい。

めんたい国の観客は上演中に咳をしたり買い物袋シャリシャリ言わせたりと確かにマナーが悪いが(「ミス・サイゴン」で行った帝劇のお客様たちの物音ひとつ立てないあまりの行儀良さに驚いた)、一方でものすごく盛り上がるっていうか熱いオーディエンスなのだ。地元びいき?いえいえ他のアーティストのライブでもそういう感想を持つ事が多いし、そう感じてるのも自分だけではないようだ。今日のカーテンコールで「本日の上演は終了いたしました」のアナウンスが終わっても場内が明るくなっても手拍子をし続け、キャストを引っ張り出した大拍手を見てるとやっぱりめんたい国の観客は熱くて盛り上がるなあと思った。