毎日かあさん

毎日かあさん2 お入学編

毎週サイバラの「毎日かあさん」を楽しみにしている小学生の親でございます。読む度に「ああ、世の中にはまだこんな子どもがいるんだ!これならうちの子どもも大丈夫だわあ」とホッとひと安心できる、教育方針に迷う親にとっての一服の清涼剤と申しますか、うちなんかまだマシじゃん下には下がいるなあと再確認するというか、とにかく愛読しております。
連載をずっと読んでいた自分の感想は、こんなアホな子達の面倒をみないといけない学校の先生大変だなあとかなり同情的だったのだが、どうなんでしょう、この「長男の担任の女性教諭(40)」。

 この場面が紙面に載った直後の昨年11月、長男の担任の女性教諭(40)が西原さんを学校に呼び出し、「迷惑している」「学校を描かないでほしい」と注文をつけた。

連載マンガの内容について、作者の子どもの担任だからといって編集部経由ではなく作者を学校に呼び出して直接注文をつけたってアタマのおかしい人なんですか、この担任は。言うこと聞かないとアンタの子どもが学校でどうなってもかまわないんだねって脅してるのといっしょじゃん。これって職権をタテにして無茶な注文をつけてるとしか思えないんだけど。
こういうやり方が通用するんなら、王子と姫の子どもの担任には「ジャンプの『HUNTER×HUNTER』の連載きちんと描いてください」って子どもを人質に取って貰って注文をつけて欲しいくらいなんだけど。あーなに、今週号のあの殴り書き。いつものことながら勘弁してよー。

父母の一部から「学校とトラブルを起こすならPTA活動に参加しないでほしい」と告げられた

PTAなんてもともと任意加入のはずなのに強制的に加入させやがって、やりたくもない役員を「義務ですから」と無理矢理させやがる迷惑な組織。やめて良いならやめちゃうよ。ていうかこれってマジで子どもを人質にとって脅してるんじゃないの?

市側は、「他の児童や保護者への配慮をお願いした」「作品中に『武蔵野市』の固有名詞もあり、児童の人権に教育的配慮を求めることは当然」

殆ど毎回連載を読んでる自分でも記事になるまで舞台が「武蔵野市」だとは知らなかったですよ。自分たちが気にしてるほど他人は気にしてないんだよ。自意識過剰って恥ずかしいなあ。それに「児童の人権」って格好の良いこと言ってるけど、単に「学校の面子」ってことだろ?武蔵野市に小学校校がいくつあるんだよ。一校しかない訳じゃないから普通ならどこの小学校とかって特定できる訳ないのに、今度うちの学校に西原理恵子の子どもが入学してきたんですよ〜とそれまで自慢してて、担任が長男を怒ってる姿だとか、「学校の事を描くなって学校から言われた」とかサイバラがマンガに描いちゃったもんだから面目丸つぶれってことでむかついてるだけなんだろ?
そもそももしかして教育委員会やPTA、校長、担任教師は「毎日かあさん」の内容を演出も誇張もない「ノンフィクション」だとでも思ってるのか。だとしたら、そこがすでに間違ってるんじゃないの?表現者が事実をそのまま描いてはいお終いって訳ないじゃん。現実で起こった出来事にサイバラなりのフィルターを掛けてこそ「作品」になるんじゃないのか。表現者が事実しか表現しないと思っている側こそ想像力が不足しているとしか思えない。それが「こどもたちの想像力を育てたい」とか言ってる立場の人間だから始末に負えない。