アニメ「時をかける少女」

公開直後から各方面で絶賛されていたのだが、がさつでグータラなヒロインとヒロインを巡る男子が今どきのチャラ男という、原田知世主演の映画版とまったく違う今作の登場人物の設定が、リア厨時代に映画を観た昭和世代的に受け入れがたくてこれまでスルーしていた。テレビ放映だからとりあえず観ておくかーとなんとなく観てたら、なんかすごい名作なんだけど!これはこれでアリだしすごくいいリメイク?続編?新解釈?まあ何でもいいや。

パッと見は映画版とまったく違うように見えるが、実は映画版でのキモの部分である「転校生が総ての鍵を握ってる」部分はまるっと変わってなかったことに気付いたときの、うわ、オマエ転校生ってマジ!?オマエが深町くんでやっぱり今回も○○人だったのかー!!という驚き。
あと新ゴローちゃんのイケメンぶりに嫉妬。旧ゴローちゃんは尾美としのりだったからなー。まあ他キャストが目が覚めるような棒読みだったから演技が達者な役者を持ってきたんだろうけど。
そしてたぶん30代後半になってる、今作ヒロインの叔母である旧作ヒロインの芳山和子。まだ深町くんと再会できてないらしく、それは切ないぞ。

全体的に押さえ気味というかトーンの低いアニメっぽくない声と演技のキャストもよかった。アニメ制作者側の人たちも巨乳とかメガネっ子とかロリとか萌えとかツンデレとかばかり出てくる一部の特殊な人間にしか受けない作品ばっか作ってないでこういう作品作ってほしいわ。