そうだ、京都と大阪いこう(日帰りで)

出発〜木曜夜

23時30分出発の高速バスに乗って一路東へ。それでなくともカーブとアップダウンが多くて走りにくく事故りやすい中国道(途中から山陽道だけど)を深夜に爆走って超怖い。もちろんビュンビュン飛ばす飛ばす。トイレのない4列シートのバスのため、途中2〜3時間おきにSAでトイレ休憩あり。
福岡〜大阪・京都で片道5000円と格安なのだが、2chにスレ立ってるくらいのうさんくささはある。

到着〜金曜朝

ふと目が覚めると前方ビルの間に観覧車が。…うーん、観覧車?観覧車ってもう梅田やん!降りなやん!で阪急のガード下に停車してポイ捨てされたご一同様、しかも7時半予定の所を6時半に!なんてアバウトなバスなんだ。仕方ないのでマクド(←大阪リスペクト呼称)に入ると早朝6時半なのに店内満員って、すげえなあ大阪。とりあえず5分前に叩き起こされて全然目が覚めてない頭とカラダを朝マックしながらなんとか覚醒させ、ラッシュ前に阪急で京都へ移動しようぜということに。

京都へ移動

到着したけどまだ8時とかそんななんだけど。当初の予定より1時間以上早いため予定していた二条城の見学はパスし(まだ開いてない)、予定外の西本願寺東本願寺を参拝。両方とも修復工事中ということで見学できた場所は少なかったのだが、木造建築のスケールのでかさと深遠さを実感。いくら観光地化された生臭坊主たちの巣窟だとしても、宗教施設の中に一歩足を踏み入れると厳粛な雰囲気になるなあ。

御所見学


本日第一のイベント、御所見学。せっかく平日の京都に行くんだから平日のみできる御所見学でもするかーと標準の60分コースでの参観を事前に申し込んでおいたのだ。ネットでも参観の4日前まで受け付けて貰えるから便利便利。個人情報いっぱいとられるけどね。
集合場所の清所門へ行くと制服姿の警察官と私服姿の皇宮警察のおっちゃんが。つーか門の中は皇宮警察の管轄ってことになるらしく、以降は皇宮警察官しか見かけなかった。
ガイドのじいさんを先頭に参観に出発。じいさんはいろいろとアナウンスしてくれるのだが何言ってるんだかわかんねえや。この日は非常に天気がよく快晴で、青空バックの紫宸殿はまばゆいばかり。清涼殿・建礼門など古文や日本史のテキストに出てきた聞き覚えのある単語がでてきたり、教科書や資料集とそっくりそのまま同じ建物があり、うおー歴史すげー日本スゲー天皇陛下ばんざーいという感じ。
一緒に回ってたロスケのガキが清涼殿前の竹の葉っぱをむしりやがってさあ、おまえらまた日本海に沈みたいのかよ!とナショナリズム発動ですわ。キンキラキンのタマネギ坊主の国から渋色のわびさびの国にやってきてエンペラーパレスですよと見学させられても全然わかんねえだろうなあとは思うけど、そういうことは世界各国どこへ行ってもやっちゃダメだぞ。
そんな昔とまったく変わってないだろう景色の中で、庭園の手入れをしていたのが頭にタオルを巻いたいまどきの兄ちゃんで、なんかそこだけ現代だった。

宮内庁参観案内(皇居・京都御所・仙洞御所・桂離宮修学院離宮)
http://sankan.kunaicho.go.jp/

昼めし


京都のランチ」で検索して見つけた「Osteria 蒼」という店で飯食おうとしたらあいにく満席だったので、ばて気味のひとりを待合いに残して付近を探索。
京都の住所ってパッと見は暗号ちっくでわかりにくいのだが、法則を理解すると非常に合理的で簡単ということが判明。碁盤目になってる道路=通りの縦横の組み合わせ+上る=北上するor下る=南下する、何個か住所をクリアして法則を掴むとわりとすたすた目的地まで歩けるし、住居番地より目的地が見つけやすいシステム。
うろうろした烏丸通近辺はオサレショップゾーンなのか、飲食・服飾・雑貨などの路面店が多く、その路面店も町屋改造型の京都っぽい造りの店がほとんど。最近の京都ガイドブックは歩きベースでの観光を薦めてるのが多いのだが、ある程度の範囲を決めて徒歩で移動しつつ、いろんな店をはしごするというのが非常に楽しい街だと思う。ただ夏は暑いわ〜。なんか風がないから空気が動かず暑さがどんどん貯まっていってる感じなのだ。そして日差しが痛い。紫外線が皮膚を突き刺し骨までとどいてるというか。鍋の底でぐらぐら煮られてるという形容はぴったりの暑さなので、やはり観光に適した季節を選択した方がよいかと。
すぐ近くに御用達ブランドの京都店があったのでそこを偵察。うっかりパンツを買ってしまったぜ。それでなくても無駄に荷物が多いのになにをやっとるんだ。なんつーかそこら辺にあるのと同じブランド同じ品揃えでも京都フィルタが掛かるとなんか違うよな!って騙されてる?この店が入ってたビルもBEAMSなどいろんなブランドが集まる新風館というオサレビルでした。

戦果を挙げて意気揚々と飯屋に戻るととっくに自分たちの順番が来てて待たせてた連れは怒ってた。ゴメンゴメンビール奢るからさ〜。店内は町屋を改装した建家で、石灯籠のある中庭に面したL字型の造りの和洋折衷でまさに京都ならではの雰囲気。ランチコースは価格別に3種類あり、自分たちはそのなかから一番安いコースである、前菜+パスタ+パン+ドリンクorデザートで1500円のコースを選択。前菜はちょこっとずつ9種類。パスタはソース違いの3種類から選択でき、量が少ないなあと思わせながらもソースがしっかりしてるので食べ終わるとかなりの満腹感。ドリンクはちょっと高めで写真のビール(中)が600円、(小)だと500円。食事だけでも充分おてごろ価格、そのうえ京都に来たなあという実感も得られる雰囲気のよいお店なので観光客にはお薦めだ。
ここのはす向かいにかわいらしいてぬぐいの店があったから寄りたかったんだけど、あいにく時間がなかった。そういう京風雑貨の店も多くて、今度は季節のいいときにゆっくり歩き回りたいなあという界隈だった。

帆布オフ


そして本日第二のイベント、id:masaco21ことマサコさんとご対面。待ち合わせ場所をメール連絡後、あああの人かーと手を振りながら近づいたのにものすごくシカトされてるんだけど!マサコ〜前前〜〜!
ネットでの交流はあってもやはり初対面なため、とりあえず場持ちさせようと、京都が誇る骨肉の争いを見学すべく現場である「信三郎帆布」と「一澤帆布」へ向かうことに。通りすがりに「ここは信三郎帆布の工房です。販売店舗は道路を渡って向こう側のグレーのビルの1Fです」と張り紙のある建物が。中を覗くと若い職人さんたち大勢が作業中。先代の兄弟で信三郎さんのオジさんとおぼしきじいさんもいた。
信三郎帆布」店内はうわーなにこの人混み!というくらいごった返して冷房もきかないくらいのにぎわいっぷり。以前Webでバッグを見てなんか違うなあという気がしていたのだが、旅のハイテンションの勢いにまかせて違和感を吹っ飛ばし、ひとつくらい土産に買おうとさんざん物色してみたけど、やはり決め手に欠けるというか波長が合わずに断念。なんか色味とか持ち手の長さとかマチの太さとかバッグのタテヨコとかが自分のライフスタイルに合わないのだ。比較的これはいいかもと思った型があっても「布バッグに1万オーバーかよ」というMY突っ込みがはいるしさ〜。商品としてはすごくいいモノなので好きな人は好きなんでしょう。「商品はひとり3個まで」との注意書きがあったけど、これ何個も買っちゃう人がいるのかと感心した。
次は「一澤帆布」へ。店内は信三郎ほど混んではないがお客さんはそこそこ多い。バッグの色味は原色使いの信三郎より、ペールっぽい中間色の多い一澤のほうが自分の好みだったのだが、明らかに縫製がなあ。ミシンの縫い目って上糸と下糸のバランスがよくないときれいに出ないのだが、そのバランスが悪く小学校の被服の時間の初めてのミシンみたいな縫い目になってるし、布の端の処理や糸の始末など全体的に雑。この商品を目の当たりにすると以前からの一澤帆布のファンが離れていく気持ちがわかる。

京都の暑さにやられてへばり気味なため鴨川ほとりのスタバで冷たいものをいただく。このスタバも16時から川床席をオープンさせてた京都ちっくな店舗。川床は、鴨川西岸沿いの鴨川にバルコニーを出っ張らせることができる店舗に許された、夕方は建物の日陰に入りバルコニー下を水が流れてるからちょっとは涼しいかも〜みたいなシステムなんだね。ここでマサコさんに謎のお土産を渡し、今度めんたい国へ遠征するというのでそのときのおもてなしを誓いつつ、次の目的地の大阪へ移動することに。さようなら京都。すんごく暑かったです!

大阪で観劇

人生初おけいはんはなんと二階建て車両!しかも疲れて車中爆睡!二階建てだから何駅に着いてるのか、ドアの開閉もわからず気がついたら下車する京橋駅に着いてるではないか!慌てて下車、慌てて食料買いだし、慌ててお土産購入、慌てて劇場へ移動、荷物をロッカーに入れようとしたら小銭がないので慌てて両替!開演1分前に着席したアルよ!

帰宅〜土曜朝

終演後は梅田に移動、酒か飯でもと思ったがお土産購入希望者がいたためどっちもパスし、定刻より15分遅れで出発したまたもいいかげんなバスでGO GO WEST!帰り車内は超爆睡、景色がよい宮島SAで下車し夜景を眺め(何も見えないけど)、今度は到着30秒前に到着アナウンスしやがったバススタッフに怒りつつ朝6時半に小倉へ到着、電車に乗り換え無事帰宅。おつかれさまでした。