拙者のDSがなくなってしまったでござる の巻 その一

去年の7月にDSLiteを購入した。我が家はチビッコに対して「ゲームが欲しかったら自分のこづかいやお年玉貯めて買えよ派」なため、これはあくまでも自分用でありチビッコ用ではなかった。でもチビッコたち使いたかったら貸してやるよということで、ゲームするときは「今から○○分までゲームするので貸してください」と申告→貸出→タイマーで○○分後を設定→時間になったら返却という流れでやってきていたのだが、今年の春休み、2号が無許可でDSを持ち出した。たぶん過去に何回か無許可で持ち出していたこともあったのではないかと思うし、きちんと返せばバレなかっただろうが、そのときは運悪く「紛失」してしまったのだ。

この日は習い事の帰りにそのまま流れて友だちと遊ぶつもりで練習場にDSを持っていき、練習が終わり、さあ遊ぼうという段になってバッグの奥底に潜ませておいたDSがない!なんで?たしかにいれといたのに!とパニックになって練習場を探し回り、この世の誰よりも怖い親のDSだからもう必死になってワンワン泣きながら探してる姿を見かねて、習い事のコーチが「ゲームなくしたといってもう2時間も探してるんだけど、どうしたらいいかしら?」「(もちろん激怒しながら)…見つかるまで家に帰らなくていいと言っといてください」みたいな心温まるやりとりもありつつ、家に帰ってから事実確認をしつつ大説教大会開催ですよ。

2号の供述によると、朝、練習にいく途中のバスのなかでゲームをして、降車してからバッグの奥の方にいれて、練習して、昼になって弁当を買いに隣のスーパーまで買い物に行くときにゲームと同じ場所にいれていた財布を出して、そのときはDSはあったんだけど、戻ってきて弁当食べてまた練習して、練習終わった帰りにバッグの中を見たらなかったという。で、「隣に荷物を置いとったAが盗った!あいつしかおらん!」と顔を真っ赤にしてるんで、 「盗ったという確証もないのに人を疑うようなことを言ったらいかん!ボケー!」と殴り飛ばしてみたのだが、順序立てて話を聞いていけばいくほど、落としたとか置き忘れたというなくなりかたではなさそうなのだ。

しかしながら疑うよりはまず探してみようぜということで、朝はバスに乗ったというのでバス営業所の遺失物係へ連絡しつつ近所のバスセンターで待機中のバスの運転手さんに直接尋ねてみたり、交番へ行って落とし物で届けがないか訊いてみたり、転売してないだろうかとシリアルの控えを持って近隣のソフト買い取り屋を訪ねてみたり、とりあえず思いつくだけ・やれるだけのことは全部やってみた。

習い事コーチには迷惑掛けてすみませんと謝罪をしながらも「もしかするとだれかが間違えて持って帰ったかも知れないので、申し訳ないですけど一応みんなに声掛けだけはしてもらえませんか」とお願いをして、練習中みんなの前で訊ねてもらったが、でもみんな知らないといっていました、という返事が後日来た。

結局どうやっても見つからなかったので、今回は持っていっては行けない場所に持っていった2号が悪かったと言うことでもうあきらめましょう、でもオマエのお年玉で全額弁償してな!世の中あまくないんだぜ!ということで決着がついたのが今年の3月末。

そもそも習い事にゲーム機を持っていくことは家庭からもコーチからも禁止されている。もちろん習い事の休憩時間中に遊ぶ暇がないこともあるが、もし紛失事件が発生でも面倒なことになってしまうわけで、そういう無駄なトラブルを避けるためにも持ち込むなというルールなのだと思う。そこでルールを破った2号が悪いといえば悪いのだが、しかし、どう考えてもなくなったのは習い事の最中の、弁当を買いに出かけた以降の時間帯としか思えず、でも証拠もないのに友だちを疑えないよなあとモヤモヤはしていたのだ。

5月になって1号が漢検と英検を受験することになって学習用にDSが必要になったこと、持っていたDSアイスブルーが生産終了になるという話も聞いたので、もったいないけどやはり一台買っておこうとDSを再購入した。

で、あきらめもつき、ほとぼりもさめかけた6月。22時過ぎに習い事つながりのBくんママから電話が掛かってきた。

つづく