「華氏451度」な世の中

「文化が滅びる」――都条例「非実在青少年」にちばてつやさん、永井豪さんら危機感 - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/15/news074.html

漫画・アニメの「非実在青少年」も対象に 東京都の青少年育成条例改正案 (1/2) - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/09/news103.html

都の2次元児童ポルノ規制に反対する作家リストがすごすぎると話題に
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1439891.html


昨晩、マンガ家アカウントさんたちの多くはこの話題で賑わっていました。なかには当事者であるくせにのんびりしたマンガ家さんもいて、いやいやあんたの作品のなかで高校生がセクロスしてたけどそれがアウトっていうのが今回の規制なんですよと。今までなに聞いてたんですかもう。

発信を制限するのではなく受信する側が取捨選択すべきだと思っているので、こういう規制には反対です。焚書と一緒でしょう。一部の人の意に添わないからと言って本を焼き捨てるだなんて下劣で野蛮、文明人・文化人のする行為だとは思えません。ていうか都知事の小説の登場人物はチンコの先っちょで障子を突き破ってたわけで、おまえが言うな状態なんですけどw

青少年の健全な育成を守るためと言う大義名分らしいですが、現実と虚構の世界の区別ができないアホっ子を育てて何から守るっていうんですか。誰かが守ってやれる・誰かに守ってもらえる時期がいつまでも続くと思ったら大間違い。いいか悪いかは自分で判断し、自分で自分の身を守れるようにならないとこの先生きのこれないのでは。

中高生時代、ティーンエイジャーとは、保護者の監督の下でエロも含めたいろんなものの取捨選択を覚える試行錯誤の時期だと思うんです。それは家庭によって子どもによって基準が違うわけで、家庭内の雰囲気から生まれてくるエロの許容範囲というボーダーを読みとりつつ、「水着のグラビアアイドルが表紙になってる少年マガジンを恥ずかしくてレジに持っていけないからいつまでたってもジャンプしか買えない俺」「エロ雑誌ですらレジに持っていける強心臓と老け顔の勇者」などが育っていくわけです。これって各家庭での教育と子どもたちの個性で生まれた差異であり、子どものものの受け止めかたや感受性などで変わってくるわけで、誰かにボーダーラインを決められてそれで大丈夫というものではないと思うんです。

規制規制言うてる人たちの「蓋しとけばとりあえず大丈夫でしょ」的なぐーたら育児ぐーたら教育に巻き込むんじゃねえよと。てめーらにいろいろ制限して貰わなくてもこっちはこっちで我が子の個性に合わせたカスタマイズ育児と教育をしてるんだから邪魔すんなと。余計なお世話だよまったく。

もちろん「表現の自由」の名の下に何でもかんでもやっちゃっていいわけではなく、そこは書き手・描き手・編集者・出版社など発信する側の品位と良識に委ねたい。各雑誌やレーベルには「これ以上はマズイでしょ」というボーダーが存在しているはずなんだし。

コードは自分で決めて自分で守れってことですよ。