「英国王のスピーチ」

本当は「プリンセストヨトミ」を見る気まんまんだったのだが、まだこの作品が上映中だったので急遽見ることに。上映終了間近なんだけど、この時期に観るとおもしろさ一層というか。

たとえば戴冠式前にウェストミンスター寺院のなかでいろいろある場面では、これこないだウィリアム王子の結婚式の時に見た場所だわーとか、国難に立ち向かうにあたって国民たちにスピーチする場面では、日本の総理大臣も未曾有の国難に際してスピーチしたけど比較すると日本レベル低すぎワロカッチンとか。ここ数ヶ月の出来事とオーバーラップしてきちゃってさ〜。国民を率いるべき立場にいる人間は、一言ひとことの言葉の重みを考えて欲しいよねーと思っちゃった。

  • 英語のなまりを聞き分けられないと作品の魅力半減かなあと。当然自分には無理ですけど。
  • 「王位をかけた恋」のシンプソン夫人どんだけビッチなのかと。上海でマスターした技って何なんだよ。
  • 国王妃役のヘレナ・ボナム=カーターがすごくチャーミング。旦那ティム・バートンの映画だとデコ盛り過ぎてなかなか表情を見ることができないんだけど(チャリチョコのチャーリー母くらいかなあ)旦那を支える愛情たっぷりのしっかりものの奥さんでも陛下なのよ、みたいな。
  • スピーチシーンで流れた、ベートーベンの交響曲第7番の第2楽章が非常に印象的で(ちなみに第1楽章はのだめのテーマ曲になってる)、でも、これからドイツと戦争するのにベートーベンかよ、ていうか使われてるのがモーツァルトとかドイツ作曲家の曲ばかりなのはどうなんすかね。
  • おっさん役者の表情の陰影が深くて、おっさんならではの魅力というか。日本も若い子に好きとか死ぬとか言わせてないで、おっさん役者をうまく主役に使った渋い脚本書けないのかな。