見た目が大事

ネズミ王国にはオフィシャルサイト等には掲載されてないが、障害者がアトラクションに待ち時間なしで乗れる制度というのがあるらしいことは前から知っていた。実際にその制度(ゲストアシスタンスカード=GAC)を利用した人によると、待ち時間なしなので相当アトラクションを回れたよ〜ということ。普通に行くと240分待ちばっかり、120分がよく考えると2時間待ちなのに短く思えてくるような錯覚を起こすほどのおとぎの国なので、いいなあ障害者〜と笑いあったのが2001年秋ごろの話。
しかしその後、不正使用や悪用が目立つようになり、現在は待ち時間ナシではなく、待ち時間をご案内(乗る時間まで他の場所で待機できますということららしい。ファストパスとあんまり変わらない?かも)程度になってしまっているようだ。そりゃ長時間並んでる横を、ひとりの障害者+介助者としては多すぎる人数がズラズラと横入りしてきたら腹立つよなあ。常識的GAC利用者よりもこういう人たちは目立つだろうし。
そしてこれはただの順番抜かしの免罪符ではなく、待ち時間の案内の他にも、例えば目が見えにくいなら前目の席、耳が聞こえにくいならスピーカー近くの席を希望など、それぞれの障害に必要なサポートを事前に申告しておくと、どのアトラクションでも同様なサービスをうけられ、同じ説明を何回もしなくてよくなる。それらを記載してあるのがゲストアシスタンスカードなんだってさ。
このたび養護学校で教員をやってる友人が引率者としてネズミ王国に行くことになり、もう大変よ!絶対に迷子がでる!風呂にひとりで入れない子をどうしよう!と騒いでいたので、GACっていうのがあるから使ってみたら園内での動きが少しは楽になるんじゃないの?と薦めていた。しかし問い合わせの結果、そこの学校に通ってるような、並んで待つのに何も問題のない軽度の知的障害だとこのサービスはうけられないという回答だったとのこと。驚いた。うちの○○ちゃんは待てない子なんです!障害者だって権利はあるんです!だから優遇しろ!と言ってるキチガイ親ではなく、養護学校の修学旅行なんだからさ、少しは融通きかせてやってもよさそうなんだけどなあ。
ちなみに上記の利用経験者は足が不自由で歩くときに引きずる人。知的障害等はなし。誰かのサポートなしでも生活できてる。今回の生徒は外見的にすぐわかるような身体的障害はないが、自分で頭が洗えなかったりするので日常生活には多少なりともサポートが必要。なにがしかの判断基準はあるんだろうけど、前者よりも後者の方にサービスしてやってよ的感情を持ってしまうのだがなあ。
冬の平日なので入園者は多くないだろうから待ち時間は少ないとは思うけど、楽しい時間を過ごし全員が無事に帰ってくることを祈っております。