大人の社交場

友人Tの母親が亡くなったよ〜どうする〜?と連絡が回り、友人一同で金曜の通夜に出席しようかいということになった。
実は親族以外の通夜や葬儀に出席するのは生まれて初めて。会社関係で亡くなった人もいたが代表して行くような地位でもないし、かといって受付のお手伝いをするほど若くもないので連名で香典包む程度の経験しかない。ご近所とも親しいおつきあいがないし自治会にも参加していないので手伝いの誘いもない。まあ最近ではいくら田舎だと言っても手間が掛かる自宅葬ではなく葬儀場でやっちゃうことが多いのだが。
そんなわけでいくら包むの?と友人と歩調を合わせ、明日のご飯はイラナイヨー通夜にイクヨー帰るの遅くナルヨーと各方面に連絡し、あ、そういえば数珠新しいの買ったんだった!新数珠デビュー!!と引っ張り出し、黒服も風に当て、じゃあ明日は不祝儀袋と薄墨の筆ペン用意せなやなと不謹慎ながらウキウキしつつ準備をしたのだが翌日にはそんなことすっかり忘れちゃっててさー。あー!っと気がついたのが18時半過ぎ、電車にも乗り遅れ19時スタートの通夜にはもう間に合いませんよ。葬儀に出席するには個人との関係が薄すぎるので今回は見送りということに。早く帰宅するのもかっこ悪いので本屋で立ち読みして時間潰しちゃったぜ。
というわけでまたしても葬式デビューは持ち越されたのである。