まさに百聞は一見にしかず

夜中にザッピングしてたらアラビア語会話なんてやってるの。生徒的立場の出演がなぜか柳家花禄で、まさにアラビア語高座。なんちて。
で、その中でアラブ古典楽器のナイ(アシ笛)・ウード(琵琶)・ダルブッカ(膝に乗っけて手で叩く片面の太鼓)の演奏をやっていた。20年間経ってるのに未完でいったい続きはいつ出るんだよとうんざりしながら読み続けている「アルスラーン戦記」という小説をがあって、その舞台が古代ペルシアで、小説の中にウードやアシ笛やその他竪琴などの楽器が登場するんだけど、まさに今回登場したのはその楽器ですよ。小説中では竪琴の弦で矢を射たり、ウードの胴にはサブマシンガンが仕込んであるのです。嘘です。エルマリアッチかよ。
ウードとダルブッカについては似たような楽器が今でもあるので形も弾き方もなんとなく想像付いてたけど、実際のナイの演奏にはびっくり。龍笛みたいな横笛タイプと思ってたのに、細くした尺八っぽい楽器をを斜め前方につきだして演奏するのです。フルートや和笛のように片方が閉じてるんじゃなくて、本当に尺八みたいに両端が開放されてるんですよ。で息入れてあごをグイグイやってビブラートかけるの。和笛やフルートなんかは息でビブラートかけるんですけどね。笛系って息の半分は音にならずに逃げていくから太かったり長かったり両方開放されてたりすると息が足りなくなって気が遠くなるような感じになり結構きびしいはずなんだけど、思ってたより長くてごっつい楽器だった。アシという素材が軽いので軽めの音が出るのかなという印象。まあ演奏してたかたがごっつい感じだったのでそのイメージなのかも知れないけど。なんいせよ、いいもの見せていただきました。