長崎バス旅行


長崎ランタンフェスティバル目当ての食事なしバスツアー、スタート地点が自宅最寄りの駅(徒歩5分)で2980円ということで我が家+ジジババの5名で参加してきた。長崎までそこそこ距離もあるけど、街中を路面電車が走ってるし坂多いし自分で運転して乗り込むのはちょっとめんどくさいのだ。
前夜からの雪の影響で高速止まるかもとの心配もあったが各地で参加者をピックアップした頃には都市高の通行止も解除されてなんだかいい天気。でも福岡〜佐賀の屋根は雪で真っ白。こっちのほうは結構降ってたんだー。
朝10時に集合して、昼食調達できる余裕のある長めのトイレ休憩とみやげ物屋経由*1で、15時ちょっと前に市街地の道ばたで降ろされ、20時までの自由行動になる。5時間かー、微妙な時間設定だがどうなんだろう。

出島

長崎税関近くで降ろされたのでまずは出島でしょうと向かう。徒歩数分。出島のあった場所は現在は埋め立てられたりしているので教科書に載ってるような扇型はしておらず、屋外にミニチュア出島模型が設置して俯瞰で見られるよ的チープさが魅力だったのだが、どうやら出島地区を再開発して当時の町並みを再現する計画があるらしく鋭意工事中。明治調レトロちっくな建物の展示館も閉館中でがっくり。

長崎中央公園

出島から中央公園に向かう途中で15時スタートのパレードに遭遇するが、やっぱりこういう練り歩き系の祭りにはまったく魅力を感じられないことをしみじみと実感。そして昼間の、灯りの入ってないランタンってうら寂しい商店街の町おこしの提灯と変わらない感じでつまんない。うわーこれはもしかしてがっくり祭りなのか?と気分が一気に沈んだところで、見つけてしまったよ、スタンプラリーを!そうだ、このメンバーが揃ったらまずはスタンプラリーだよ!前回のバスツアーinハウステンボスでも名探偵コナンのスタンプラリーを始めて「謎が難しすぎ!コナン氏ね!」と毒づきながらも満喫したではないか。ここにきて我が家の燃える闘志に火がついたぞ!(←高橋陽一リスペクト)スタンプラリーのポイントまではランタンを目印にすればスムースに到着できる仕組みになっているのだ。まずは東端の興福寺に向かうぞ!

興福寺まで


しかし途中、名所の眼鏡橋あたりは工事中。水害で流されたらしいけど大雨降ったら大変そうな川幅だった。ていうか出島の時も思ったんだけど、長崎の観光かき入れ時に観光名所工事まみれってどうなのよ。
興福寺までは車1車線分くらいの道幅の狭い商店街を抜けていくのだが、これがまたすごく賑わってる商店街でびっくり。生活感のある八百屋魚屋の間におしゃれな店が埋まってる、途中の饅頭屋と和菓子屋は要チェックや!
とういうわけで到着した興福寺。見ただけでランタンすくねーなとがっくり。そのうえ17時までは拝観料(大人200円・小人100円)を徴収されるのでまたがっくり。しかもスタンプポイントは境内で拝観料払わないと押させてくれなくてまたがっくり。しかし「でも二度と来ることはないから入ろう!」と英断が下され、入場。ていうか境内もランタンがないんですけど。寺は唐風というか丹塗りで屋根が反ってて、でっかい横書きの看板?があって、本堂も床が石張りで、なんつーか三蔵法師が寄りそうな大陸の香りただよう雰囲気の造り。月9「西遊記」もオーストラリアなんかに行かずにここでロケすれば良かったのに。学芸会セットより余程説得力あるよ。

トルコライス


アーケードの中にも動物のランタンが並んでいる。腹が減ってきたので16時過ぎと中途半端な時間ながら早めの夕食にしようぜということになり、今回のもうひとつの目的であるトルコライスの店を探す。トルコライスというのは、スパゲティ類(ナポリタンとかミートソースとか)+ライス類(ピラフとかバターライスとかオムライスっぽいのとか)+肉類(トンカツとかハンバーグとかステーキとか)の三種類と、場合によってはサラダ類も一緒にひとつの皿にどかんと乗っかって出てくる長崎名物の食べ物。店によっていろいろ乗っかってるものは違うけど、こういう系の食べ物を全般的にトルコライスと言ってるみたい。なんでトルコでライスなのかは知らん。
とりあえず事前のリサーチで美味しそうな店の名前はたたき込んでいたので「あ、雅叙がある、…あ、メイジヤがある」ということで目の前にあった「メイジヤ」に。他にもいろいろ美味しそうな店はあったのだが、今回ガキ連れの総勢5名なのでテーブルがあり他のメニューも選択の余地がある無難なところにしてみたよ。チビッコだとトルコライスは量大杉だからなあ。
「メイジヤ」は喫茶店というよりはファミレスっぽい雰囲気。トルコライスナポリタン・トンカツ・カレーピラフ、セットにしたのでサラダとドリンクが付いて930円)とハンバーグトルコのセット(ナポリタン・カレーピラフ・ハンバーグのハーフサイズのトルコライス+コーンスープ+サラダ+プリン+ドリンクで950円)を頼む。チビッコたちはカツカレー。君たち昨日もカレー食べてたのでは?
ここのトルコライスはとくに珍しい味とかではなく、普通に美味しかった。トンカツは一般的なトンカツ屋のトンカツよりは薄目、スパゲティは持っていた付け合わせ的イメージを遙かに上回る占有率があり、カレーピラフはサクサク食が進む口当たりで、特別量が多いとは思わなかったけど食い足りない感は一切なし。
その後歩いていたら、「アストリア」「ツル茶ん」「時遊亭」などピックアップしていた店は歩いても10分圏のわりと狭い範囲内にあることが判明。チビッコという足かせがなかったら「アストリア」に行きたかったんだけどなあ。次回はがんばる。

崇福寺


腹も満たしたところで次のチェックポイント崇福寺へ。17時をまわり拝観料も払わなくていいし、夕焼けもきれいだし、さっきと違って境内のランタンも多いし、なんつーか祭り気分が盛り上がって来た。ここも唐風の造りで三蔵法師はどこにいるの?猿は豚はカッパは?みたいな、本当に月9「西遊記」はここでロケを(ry
中心街からも近いし、時間がない人もここは寄るべき。そろそろランタンにも火がはいって雰囲気でてきたよ!

中華街


人がものすごいんだけど!ここを通り抜けて湊公園に行くのが標準的な順路なのでそれでなくても大変な人の流れなうえ、中華料理屋で食事をしようと待つ客が店舗外にまで列を作って並んでいるのでぐだぐだに。しかし湊公園近くの双葉屋の大福だけは譲れないとあえて突入、強引に切り込む。フルーツ大福(1個160円)を5個購入。チビッコはこんな人混みのなかでもカステラの試食に食いついている。やるな。

唐人屋敷

赤いろうそく500円(ぼったくり)を販売していて献灯できるようになっている。座れるスペースがあったので先ほど購入した饅頭を食べる。…餡の冷たさが身にしみる。ここらへんも坂ばかり。唐人屋敷近辺だけで独自のスタンプラリーを開催中。

湊公園

再び人がものすごいんだけど!この公園内部に入らないとランタンもステージも出店も見れないのでどんどん人が入ってくるのだが、かなり閉鎖された空間なのでもう公園内はモッシュ状態。ステージでは中華な舞踊が披露中なのだが全然目をやる余裕なし、公園外周の出店も人大杉で利用できないしでぎゅうぎゅうだ。もう少し会場の造りをオープンにすれば混雑を解消できそうなのだが…。ランタンはものすごくキレイ。






路面電車

ここで19時。湊公園〜税関まで歩いてもいける距離なのだが時間もあることだし、カステラ連呼のうるさい奴がいるので観光通りまで戻って購入。御用達の福砂屋もあったのだがあえて文明堂にしてみる。せっかくなので観光通りから出島まで路面電車(どこまでも大人100円・小人50円)に乗ることに。でもぎゅうぎゅう!途中で花電車とすれ違った。タイガー&ドラゴン、蛇もいるニョロよ小悪魔ニョロよという意匠。
長崎の路面電車は結構スピードが出てる感あり。ドライバーのマナーがいいのか軌道内を車が走ってないので安心して走れるのかな。北Q州の路面電車の後ろは常時数台の車が付けてたからなあ。だって軌道走ると速いんだもん。で、たまに電車に後ろを取られてものすごい勢いで警笛ならされるの。すいません。

さようなら長崎

というわけで15分前にはトイレも済ませて集合場所に到着。今回のバスツアーに参加したみなさんは集合時刻も余裕を持ってきっちり守るかたばかりだったので、行程が非常にスムース。20時には余裕で出発でき、帰り道はぶっ飛ばしていただき11時すぎに最寄り駅に到着、解散。
今回のバスは佐賀のバス会社所属だったので運転手さんはこれからまた数時間掛けて佐賀に戻るとのこと。「眠気覚ましにコーヒー買わせて〜」とか言ってた。眠かったのかよ!

*1:バスツアーではトイレ休憩も兼ねて必ずみやげ物屋に寄る。たぶんこういう店に寄るから旅行代金が安いのだと思う。今回は平和記念公園近くのべっ甲屋さん。