広島旅行記

出発


というわけでなんか急に広島に行くことになってしまった。しかも青春18きっぷで。まあ18きっぷでどっか行く予定にはしてたんだけど、急に言われてもお金持ってないよーというとみんなが小遣いくれた。いい年なのに。まあいいや。というわけ:で下関発(06:39)岡山行に乗り込んだ。ねむー。

古い駅のホームには洗面所があるたいねー。

宮島に到着

下関(06:39)→宮島口(09:55) 3時間16分
こないだ宮島行ったばっかりで正直行かなくてもいいんだけど、前回不参加の2号があなごめし食べたいと言うから途中下車じゃわい。まあ18きっぷだと宮島フェリーがタダだからいいけどさー。駅前のうえのに寄って席予約ができないか尋ねてみたけどダメなんだって。まあ戻ってきて空いてたら食べればいいしダメならお弁当にすればいいし。
本日は花火大会ということで宮島側岸壁には一面びっしりとビニールシートが張られてた。会場では花火用の台船が設営中、参道は夜店が準備中、その合間を鹿がウロウロしててなんか大騒ぎになってた。

前回1号は見事凶みくじを当て、その人生の引きの強さに感動させられたのだが、今回こそ大吉引くぞーリベンジだーと意気込んで引いたら「8」が出て、おおこれは末広がり!と引き出しからみくじを抜いたら凶だった。ぎゃー、ちょっと1号の悪運が移ったー!とか騒いでたら続いて挑戦した1号がまたしても凶をひきやがった。おいおいなんだよー、厳島神社のみくじは凶しかおいてないんかい!なにこの引きの強さは。ちなみに2号は吉。おもろねー。そんな男だよオマエは。

路面電車に乗換

広電宮島口(12:10くらい)→原爆ドーム前(12:50くらい)
11時半過ぎに宮島口まで戻ってうえのに行くと食事は30分以上待ちですよーということで今回は時間もないしお弁当を購入することに。お弁当は10分程度で受け取り完了、今度はちょっと時間は掛かるけど原爆ドームまで広電で移動することにした。

宮島口から西広島までは専用の路線を走る普通の鉄道だけど、西広島からはいわゆる路面電車になって街中をバンバン走りはじめる。広島の街の造りは山がなく平板だから見通しがいいし、電車が走ってるせいもあってなんだかゆっくりゆったり。お盆だったから人も車も少なめだったのかもしれないけど、福岡みたいにガサガサしてない。初めて広島に来たときにも思ったけど電車の軌道内を車が走ってないのはマナーがいいよなあ。北九州の路面電車が走ってた時代は軌道内を車で走るのは珍しいことではなく、電車が追いついて警笛パーンってよく鳴らしてたけど、長崎・熊本・広島と路面電車の街に行ってみるとそういう北九州のが異常だったみたいですな。

自分たちが乗った電車は2両編成で、路線によっては1両だったり、低床のオサレ電車だったりいろいろ種類があった。乗車は中程のふたつの扉から、降車は前方運転席脇もしくは最後部車掌さんがいる扉から。車掌さんは女性だったり若い兄ちゃんだったり、おばちゃんだったりとバラエティに富み、乗降確認・車内移動して両替・カーブの時は左サイド安全確認等いろいろ仕事は多そうだった。

原爆ドーム平和記念公園


原爆ドーム前という名の電停のとおり、下車すると目の前に原爆ドームが。原爆ドームって意外に小さくて、普通の街のはずれにぽこっとあって結構不思議空間。建物の周りにはがれきがそのまま残されてて、昔の建築物って頑丈な造りだなあとか、そんな頑丈な造りを吹っ飛ばした原爆ってどうなのよとか、結構いろいろ考えさせられる。ドームをバックに記念撮影してる人もいたけど、なんとなくそんな気にはなれなかった。
川沿いに下って元安橋を渡って平和記念公園へ。8月6日の中継でよくみる景色が広がっております。やっぱり慰霊碑の前では合掌。日本人が合掌する場所ってだいたい向こう側に神様や仏様がいるもしくはご来光みたいに人工的なものは何もない対自然の場合が多いと思うんだけど、この慰霊碑ってアーチ型なので向こう側が筒抜けで、一応平和の灯とか原爆ドームは見えてるんだけど、日本人のお参りする感覚からすると今ひとつ座りの悪い不思議な空間なような気がするんだけど、でもやっぱり合掌したり黙祷したり敬虔な気持ちにさせてくれるなにがしかの力は持っている。宗教性だとかを排除した施設を作らないといけなかった人は大変だったろうなあと思った。
広島で見かける外国人は欧米系の人が多かったなあ。岩国ベースの人とかが多いのかな。九州の観光地で死ぬほど見かけるニダー&シナーはほとんど見かけなかった。まあ原爆の被害とか見せてもチョッパリは原爆落とされて当然ニダ!とか言いだしそうなんで別にいいんですけどね。
例の景観問題で言われてたマンションも見たけど、直線距離で100mも離れてない至近距離。だけど公園の外周には大きめの木がわさわさ生えてるからそんなにも気にならないかなーという感じ。原爆ドームの隣は1車線の細い道路で、その道路を挟んだ反対側は普通の街なんですよ。あのマンションを問題視するならそごうのあっち側にある背の高いビルの方が景観を損ねてると思うけど。

原爆資料館

昼飯後に原爆資料館へ。入場料大人50円小中学生30円。音声ガイドは16ヶ国語だかに対応してた。
広島の原爆資料館はグロいという噂を聞いていたのだが、なんか見た途端苦しくて辛くて泣き出しそうなヘビーなものを展示してるのかと思ってたんで結構あっさりした内容に期待はずれ。ウィキペディアで紹介されてた写真ばかりで見たことのあるものが多かったし、展示も洗練されててスマートというか。以前見た長崎のほうが生々しかった気がする。まああっちが初体験の原爆資料館だったからかもしれないけど。
資料館の外に出て、晴れ晴れとした空が広がる広島の街を眺めながら、街並みが一発の爆弾で根こそぎ吹っ飛んじゃって、でもそれをここまで立て直した復興の力はすごいなあと思った。原爆ドームみたいな形骸がないと本当に原爆落とされたことを見た目的には忘れちゃいそうな気がする。実際はまだ後遺症やなにかで苦しんでる人が多いんだろうけど。
つーかここまで平和教育を叩き込まれた日本人で戦争やろうぜとか思っちゃう人いるのかなーと。また原爆落とされるのは嫌だなあ戦争したくないなあって思うんじゃないのかなあ。爆弾落とされる前にあっちに爆弾落として叩いちゃおうとは思うかもしれないけど。

東急ハンズ→Loft

実はハンズもLoftもめんたい国にはないのですよ!というわけでハンズの場所は確認してたけどLoftの場所がわからない!これはどっかの建物の中に入ってるはずと本屋に入っていろいろ探してみるけど見つからない!じゃあ百貨店の中?広島ならそごうか!?と探すとありました、そごうの中に!でハンズからわざわざ逆戻りしましたよ。
そういえばパルコ広島PARCO-パルコ-ができてたよ。クアトロも入ってた。やっぱり広島までは中央資本が入りやすいのかなあ。

妹情報では「駅ビルの中の女の名前+ちゃん付けというお好み焼き屋が美味しかった」という話だったのだが、昼のあなごめしが重くってお好み焼きは次回にしましょうということになる。つーか今回はお好み焼きを食べに来たのでは?じゃあ帰りの電車の中でちょい食べするものを買っていきましょうとデパ地下へ行くとカープの試合がすぐ隣の市民球場であるらしく、そごう地下の食品売り場はお弁当を買い求める客でわさわさ。こういうとき街中の球場は便利でいいよなあ。

さようなら広島

広島(18:00)→下関(21:43)→自宅(22:30)
本日宮島の花火大会ということで予想どおり広島駅は電車に乗り込もうとする乗客でもりもり、なのだが正直海峡花火大会の混雑に比べると屁でもない人の少なさ。海峡花火大会のときは、きっぷ買うのに行列、改札通ってホームに入るのに行列、電車に乗るのに行列だからなあ。でもこの電車を逃すと自宅まで戻れないのでちょっと必死で乗り込むと宮島口までの30分ほどはぎゅうぎゅう詰め。背の低いチビッコが窒息しないようクロスシートの通路部分に立っていたのだが、なんか2号は立ったまま眠って座席側に倒れ込みそうになるしで大変。宮島口で大量下車したおかげで以降はゆったりシートに座れて快適だった。