きゅうはくへ行ってきた

これ見てきた。
九州国立博物館 | エラー error
県道35号線を南下してきたので博物館東口=裏口側に到着。10時半過ぎなのだが、本日は早々に満車になってしまいました、途中にある民間の駐車場もここもお値段は同じですよけどお待ちになりますか、と係員のお勧めもあったので併設駐車場をあきらめ県道〜博物館までの途中にある民間の駐車場へ。そこから博物館までは歩いて10分弱くらい?で天候がよければ苦にならない距離なのだが、博物館入口は西口なので東口からだとぐるっと回り込まないといけないのでかなりの遠回りになった。帰り道に確認したら天満宮側の民間駐車場も軒並み500円で、どうやら博物館のおかげで大宰府天満宮界隈の駐車場は併設・民間含めて一律500円/1日になってるようなので、次回は天満宮側の駐車場に停めて天満宮経由で博物館へ行ってみようと思う。たぶんその方が近い。

博物館はブルーメタリックな屋根の大きなかまぼこ型ドームの中に四角い建物が入ってる造りで、入館すると巨大吹き抜け空間があり、ドームの天井には木材の木組みが見えるし、内部建築物の壁面も木っぽく、ベンチ等も木材ベースなので、ガラス張りの外壁とは反対に全体的にナチュラルな印象。

3階

エスカレータで3階の特別展示フロアに上がって若冲を観覧。入場はスムースだったが中に入るとやはり人が多いのでなかなか見ることができない。やっぱり屏風は遠くから一双まるごと見たいわけで、となると部屋の真ん中に突っ立つのが一番ってことで自分も含めてそういうおへそ組が形成されてた。ただ順路がわかりにくかった。

若冲

色がたくさん使ってある系の作品は緻密で、虎だと一本一本の毛と舌のぶつぶつが、鶏だと鶏冠のぶつぶつ模様まで、さすが引きこもりニートなだけあって時間をみっちり使って描き込んでいるなあと。しかもDT(たぶん)。実際に見てみると、墨だけで描きあげた作品のほうがインパクトがあった。あれだけ迷いのない線で描写するには前段階の習作で描き倒しているからなのかなあ。
描いた年代が不明なため時系列での作風の推移がわからなかったのが残念。やっぱり緻密→ざっくり簡潔な線なのか?動物モザイク屏風前は立錐の余地なし。なので次回平日に改めてじっくり見るつもり。

芦雪

虎が前足を踏み出した猛虎図は、人間が着ぐるみを着てるようにしか見えず、心の中で「後の『グインサーガ』である」とか勝手にナレーションしながら一人でニヤニヤしてた。
黒牛白像はデザインの大胆さもだけど、屏風の指物って言うのかね、ちょうど手で持つあたりになるだろう両端の真ん中部分や四方の細工が非常に美しくてそれに見入っちゃった。

琳派

やっぱり金箔ドーンでシンプルなスタイルはかっちょいい。お金持ちの広い家には大柄なデザインでキラキラピカピカしてないと目立たないよねー。

ショップ

クリアファイルとポストカード、計900円分を購入。若冲特集の「ブルータス」やデアゴスティーニみたいなシリーズものの若冲特集号など雑誌類のバックナンバーも置いてあった。解説目録は2500円、動植綵絵の画集が2500円くらい?下手すると1万円くらい買えそう。
2月6日からは後期展示で作品が入れ替わるようなので再度見に行くつもり。

4階

常設展だけど広すぎて多すぎて見るのが大変!でもすごく面白い!アジアとの交流がテーマのようで、アジア各地からいろんなものが集まっていて見てて飽きないのだ。
ケースにも入っておらず360度から見ることができる仏像の立像は、立ってるだけあって重心が絶妙。銅鏡・銅矛など弥生時代古墳時代?そこらへんの埋蔵物がごろごろあった。銅鏡はボコボコした彫り物面ばかりが教科書に載っててものが映りそうには思えなかったけど、鏡面もしっかり磨けばかなり顔がはっきりと映る仕上がりだった。
韓国の展示品もあったけど18世紀〜と新し目のものが目だってて、みやげ物屋の陳列みたいになってた。半万年の歴史があるはずの国なんだけどなあ、おかしいなあ。
展示品の中に「石棒」という、片手で一掴みできる太さで長さ30センチ程度、先っちょのほうに意匠が施してあるの石の棒があって、でもこれってどう見てもチンコ棒にしか見えないんだけど「どのようにして使われていたのかよくわかってない」って書いてあった。そんなに気取らなくても。

ここまで見終わって3時間半。しかも飯なしドリンクなし休憩なし。だって疲れて座ろうと思ったけど修学旅行生が椅子占領してたから座れなかったんだもん〜。でもきちんと鑑賞して静かに座ってた行儀のよい学生だったから文句も言えないしさ。修学旅行で観覧する場合は時間が足りなくて最後まで見れなかった!くらいの尺にしてもらってリピーターになってもらったらいいと思うです。
あまりにも疲れたので喫茶室で休憩しようとしたんだけど館内にはしょぼいドリンクカウンターしか発見できなかったので、しかも探す気力もなかったので、そのまま帰ることに。気力体力が充実してたら天満宮側まで行って梅ヶ枝餅買ってたのだが。あとで調べてみると館外に離れ形式で飲食施設が存在してるようなので次回こそは!
帰り道、山の中の一本道でよさげな店もなかったので、トリアスに寄ってコストコでホットドッグ食べてピザをホールでお持ち帰りにしちゃった。