友だちんこ!

前職場関係でまた訃報。お向かいの部屋に勤務してて自分と同時期に職場を離れた30歳くらいの女子が急死しちゃった。
彼女は友人と同居していたらしいのだが、前夜、同居中の友人に「風邪気味だから早く寝る、起こさないで」と言い置いて就寝、翌朝友人は起こさないように出かけ、午後に共通の友人を伴って帰宅、そのときもまだ寝ていたようだったが(起こされたくないときはドアの外に「起こさないで」表示をするという同居ルールがあったらしくそれが出ていた)せっかく友だちが来たんだから起こそうかとドアを開けてみると口から泡を吹いてたらしい。部屋には服用した風邪薬と一口ずつ程度にしか減っていない缶チューハイ数缶が残っていたが特に薬も酒も大量摂取した形跡もないので自殺ではないという結果で、そんなにアルコールに強かったという印象もない彼女だったので体調不良+風邪薬+アルコールの飲み合わせが悪かったのかなと。彼女は以前かなり太っていたのだがいろんな数値がやばかったので一念発起し半年くらいかけて運動して数十キロダイエットしてナイスバディになっちゃたのが2年前くらいで、そういうこともあって心臓に負荷がかかりやすかったのかもしれない。なんとも急な話でこっちも驚いた。まだ若いのに。

訃報を連絡してくれた前職場の同僚は、亡くなった彼女は友だちが欲しいって言っていた反面、街で会っても話しかけないでオーラが出てるから話しにくくて、こないだも駅前ですれ違ったけど話をしなかったんだよーあの時話してたらなあーと結構凹んでいたのだが、自分&前職場の同僚というめっちゃ社交的な人間とさえお付き合いがなかったのなら誰とも友だちなんてなれなかったんじゃねーの、そんなの考えるだけ無駄だよと自分がばっさり切り捨てたら、世の中にはやりたくてもやれない人がいるのよーと諭された。えへー、すいません。

自分は好き嫌いも激しくケンカ太郎な一面、初対面で意気投合して友だちになるとか友だち関係成立までのハードルが低めで、なんとなく友だち〜知り合い〜とかつかず離れずでのお付き合いができる意外にもフレンドリーで誰とでも話せる子なんだけど、正直「友だちが欲しい」って言ってる人が一番友だちになりにくいというかなれない。そういう人って自分の理想としている友だち像に当てはまらない人は受け入れないのか友だちハードルがかなり高め設定なうえ、いきなり誰かがやってきて「私あなたと友だちになりたいな、今日から友だちになってね!」って言ってもらえると思ってるらしいので何をするにしてもかなり受身なんだよね。人間関係って自分の考え方や性格やそういう個人的なものをちょっと見せたら相手もちょっと見せ返して、そんなやりとりを繰り返してるうちにその人の性格や資質やらの方向を見極め自分と合う合わないや深くつきあえそうだとか判断しておつき合いの深さや質を調整していくもんだと思うんだけど、「友だちが欲しい」人は見せても見せてくれないし、開いても開き返してくれないんだよね。欲しがるばっかりで自分からは何も与えようとしないというか、どういう人なのかを判断するヒントをまったく与えてくれない。会話してて話題を振っても受け取ろうとせず一方通行になっちゃうから向こうは話したくないのかなあと思って、別にそっちにその気がないのにわざわざチャレンジしてまであなたの友だち様になる必要もないし、他にも友だち候補の人はたくさんいますから特にあなただけにこだわる必要はありませんとお付き合いしなくてもいいやと判断し、その後のお誘いからも外しちゃうんだけど。たぶん自分にとっても前職場の同僚にとっても亡くなった彼女はそういう位置づけだったと思う。

しかしながら前職場の同僚とは「自分がこんな風に急死したときには一番にうちに来て大人のおもちゃを処分してーばい!ちゃんとこれはkukkyから借りたものですって書いてあるからさ!」と改めて念を押されて友情再確認したという嫌ーな友だち関係なので、こんな友情の輪に彼女が入りたくなかったのは当然かもしれない。