気持ち悪い箱根駅伝

脱水症状で意識朦朧となっても襷を繋ぐために必死でフラフラ走ってるつもりの姿って世の中的には美しいってことになってるわけ?自分としては非常に気持ち悪いというか恐怖映像でしかないんだけど。
今年の棄権校3校は大会新wらしい。

 ◆日本陸連・河野匡ロード・長距離対策副委員長は、今回棄権した3校がいずれも箱根の常連校であることを指摘 「各校のレベルが高くなり、有力校に求められることも上がったようだ」

 ◆元順大監督で現日本陸連専務理事の沢木啓祐氏 「例年以上に給水を多くし、伴走車からの声かけもした。危機への対応を選手や関係者がどう認識するか。将来、日本を背負う人材の宝庫だけに今後は医師や専門家を含めた原因究明をやるべきだと思います」

 ◆大会会長でもある関東学連・青葉昌幸会長(元大東大監督) 「情けない。すべての駅伝の教科書のようになっている大会。大学で指導、勉強してほしい。(指導者は)選手を見詰め鍛えてほしい。速い選手はいるが強い選手はいなくなった」

 ◆大会運営委員を務める神大の大後栄治監督 「箱根駅伝は(注目の大会として)象徴化され選手の心的状態は尋常ではない。過保護にし過ぎてもいけないと思うが、そういう精神面も指導していかなければ」

http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080104/oth0801041123003-n3.htm

陸連側と大会運営側の意見がまるっきり違う点。マラソンは距離は長くても5キロごとに給水ポイントがあるのに、箱根駅伝は20キロとかある距離を水分補給ほとんどなしで走るってことが異常。

 順大の仲村明駅伝監督(40)は大会前、「普段の練習で使っている」スポーツドリンクの使用を求めたが、規則で主催者側が用意した通常の水を全校が使用。順大・小野が5区で棄権したのを受け復路は給水の回数を増やしたが、それでも2校が途中棄権。今回は3つの区間新が誕生したが、これまでも脱水症状で大ブレーキを起こした選手は数知れない。日本陸連の河野匡ロード・長距離対策副委員長は「各校のレベルが高くなり、求められる質が上がった」こともアクシデントが起きる要因と分析した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20080104-OHT1T00046.htm

しかも給水は真水なんだって。本番で真水しか給水させてくれないとわかってるのなら、普段からスポーツドリンクじゃなく真水を使って給水して身体を慣らせとけばと思うんだけど、そもそも真水給水っていう設定からしていつの時代だよという話。今どき小学生でもスポーツドリンク使ってるのに。駅伝で給水OKになったのも10年前らしいし、ちょっと駅伝の中の人の頭はおかしいのでは。

途中棄権と給水OKのルール改正

 42.195キロを走るマラソンと違って、駅伝では長い間、選手への給水はルールで禁じられている「助力行為」に当たるとして認められていなかった。給水がOKになったのは、1997年の第73回大会からだ。きっかけは、その前年の72回大会で4区を走った山梨学院大の中村祐二選手と、神奈川大の高島康司選手の二人が相次いで走行不能に陥り途中棄権になった事件だった。

 ともに疲労というより、故障が原因だったが、大会を主催する関東学生陸上競技連盟日本陸連関係者から、選手の健康を守るだけでなく、レースをスムースに運営する上でも、駅伝での給水に踏み切るべきという声が急速に高まった。国内の駅伝競走は日本陸連の「駅伝競走規準」に基づいて行われているが、改正では「主催者は、コースの途中で給水を行うことができる」と明記し、御法度だった給水はこうして正式に認められた。

 現在では、東日本縦断駅伝や九州一周駅伝などを含む多くの大会がそれぞれの方法で給水を実施しているが、箱根駅伝では、車で伴走する審判などの競技役員やコーチたちが、選手の体力消耗度や気温の上昇などを勘案して、給水を実施している。給水OKは、日本最古の箱根駅伝史上、画期的な改正でもあったが、そもそもブレーキや、途中棄権はどうして起こるのだろうか。

 最も多い原因としてあげられているのは、脱水症状である。普通の人は一時間運動すると約1リットルから2リットルの汗をかくと言われる。20キロを走る箱根のランナーたちは約3リットル前後の汗をかくという。選手たちは、汗をかくことで体内の熱を外に出し、体温の上昇を適度に保っているが、気温の上昇や体調不良で極端に汗をかきすぎると、体内の水分が急激に失われ、突然ふらふらの状態になる。これが、脱水症状だ。関係者の話では、個人差はあるが発汗量が体重の6パーセントを越えると、体のバランスや動きに異常が生じたり、精神的なダメージが強くなるという。

 選手たちは、ブレーキの恐怖と戦いながら、懸命にたすきをつなぐわけだが、近年のブレーキの背景に、レースの高速化に選手たちの基礎体力が追いつかない側面があると指摘する声もある。ちなみに、80年を越す歴史のなかで、タスキをつなげず、無念のリタイアを強いられたケースは、第73回大会の2件を含め、8件を数える。

http://www.yomiuri.co.jp/sports/ekiden2007/archive/column/04.htm


その頭のおかしい関東学連のなかでも青葉昌幸会長という人はどうやら本物っぽい。

 年々、箱根への注目度が高まり、戦力伯仲、スピード化の“戦国駅伝”では、1つのミスが明暗を分ける。関東学連の青葉昌幸会長(65)は「16人が登録できることで、調整が甘くなるのでは」と分析し、「将来的にはエントリー人数を減らしたい」と提案した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20080104-OHT1T00046.htm

 アクシデントが有力校に相次いだのも特徴的だ。関東学生陸上競技連盟の青葉昌幸会長は「優勝争いが激しくなり、どの大学もぎりぎりまで選手を仕上げるなど勝利至上主義の影響が出てきていると思う。監督は選手の健康管理を徹底して欲しい」と話す。
http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200801030194.html

 関東学連の青葉昌幸会長は「勝利至上主義(の悪影響)が出た。選手を守るために運営管理車に乗るはずの監督が、選手のお尻をたたいてオーバーペースを招いている」と苦言。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2008010402076825.html

 大東大の監督として箱根駅伝優勝経験を持つ関東学生陸上競技連盟の青葉昌幸会長は「今はどのチームも優勝やシード権を狙ってギリギリの調整をしている。調整ミスがあったのかもしれない。好天も選手には災いした」と指摘。「箱根駅伝を選手をつぶす大会にしてはいけない。各大学には今回の反省を次に生かして欲しい」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/ekiden2008/news/20080103i112.htm?from=navr

青葉昌幸(あおば・よしゆき)氏
 関東学生陸上競技連盟駅伝対策委員長。日大時代の64年に日本選手権三千メートル障害物で、日本新記録をマークして優勝。42回箱根駅伝で1区を走り、3位。埼玉県国体事務局を経て、68年に大東文化大陸上競技部監督に就任。箱根駅伝は4回優勝。現在は同大スポーツ・健康科学部学部長を務める傍ら、長距離選手の指導にあたる。64歳。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/ekiden2007/feature/ek_fe_20061014_01.htm

根性論や精神論で脱水症状がどうにかなると考えてるの?今どきのスポーツは科学だよ。宗教じゃないよ。