働いてるのはおまえだけじゃない

誰かのついーとであった、

「出社する時の地下鉄で、『子どもがうるさいので降りてくれませんか。みんなこれから働くんですよ』と親子連れに意見したOLに遭遇。泣きそうな顔で子どもを連れて降りたお母さんに勝ち誇った顔をしたOLに嫌悪感。スーツ姿でパリッと決めたキャリア志向さんなんだなぁ。」

これですけど、うるさい子どもとその親について、たとえば、生後半年くらい乳児がめんめん泣いてるのを母親が必死にあやしてたとしたらOLヒドスだし、小学生くらいの子どもが傍若無人で騒いでるのを母親が見て見ぬふりで放置してたとしたらOLグッジョブだし、子どもの年齢・その場での親の対応などで全然印象が違ってくると思うのです。なのでこのついーとの内容だけでは良いとか悪いとか判断はできないんだけどさ。

みんなこれから働くんですよ

これがなー、どうもなー。これから働きにいく人に対して子ども連れの母親ごときは気を遣え!労れ!敬え!みたいな、上から目線というか。会社で働いてたらエラいんかよと。子育て中の母親だって子育てすることが仕事で、フルタイムで休みなく働いてるんじゃネーノと。

雇用機会均等法以降の、いま社会の一線で働いてるバリキャリ女性は、学生時代からしっかり勉強して、人生の計画なり予定なりに沿って努力して、その結果を出してる人だと思うのです。しかし子育て関係は予定通り計画通りにうまく事が運ぶばかりではなく、たとえきちんと教育なり躾なりをしていても想定外のトラブルでどうしようもない状況に追い込まれたりすることもあるんですよ!、と言っても理解できないのかもしれない。人生でそんなどうしようもない状況に追い込まれたことがなさそうだから。なので、電車の中で子どもをうるさくさせている、きちんと教育なり躾なりができてない(と感じる)親に対して厳しいのかなと。

女の敵は女、とよく言われますが、子梨さんもバカ親乙とか言ってないで、子育てという超面倒くさいことの真っ最中の女に対してはフォローなり気遣いなりしてエールを送ってやれよと思うんですけどね。子育て関係の気遣いは、結局回り回って自分に還ってくるという「情けは人のためならず」的な部分が大きいような気がしますよ、なんとなく。たとえば、アタシの若い頃の子育てはもっと大変だった!と後進に対しても大変さや苦労を強要してくる先達もいれば、自分が子育て真っ最中だったときにいろいろ助けて貰ったから今度は自分が助ける側に回るわと心配りをしてくれる先達もいるわけです。子梨時代にバカ親とか言ってたら、いざ自分が必死でやってるのにどうしようもなく困ってるときにバカ親乙としか言われない世の中になってそうじゃないですか。

まあ羊水がすでに腐りきってる年齢の、育てる側に回るにはもう手遅れだと諦めてる女性なら、必要以上に攻撃的になっても仕方ないかもしれませんけどね。