ライトな感じの18きっぷ旅をしてきたよ

青春18きっぷ」冬バージョンが余ってたので、使用期限内に消費すべくちょっと旅立ってきました。

青春18きっぷ(せいしゅんじゅうはちきっぷ)は、旅客鉄道会社線(JR線)の普通列車・快速列車が一日乗り放題となる、期間限定の特別企画乗車券(トクトクきっぷ)である。

青春18きっぷ

という18きっぷは、1枚=1日乗り放題&乗り降り自由で、5枚綴り11500円(2300円/1枚)、5人で1日使ってもいいし、1人が5回使ってもいい、貧乏人の味方なミラクルきっぷ。時間はあっても金はない時代は東京往復に使ったり、一日でいったいどこまで辿り着けるのか最長記録を探求してみたりと、だいたい朝から晩までぎっちぎちに乗り換える、血反吐を吐くような使い方をしているのですが、今回はかなりゆるふわな旅程になりました。それというのも同行の2号が寝坊したからだ!始発に間に合わないじゃん!タイミング逃すと乗り継ぎめちゃめちゃ悪いんだよ!ということで、東へ行くはずだった予定を変更、南下して熊本方面へ行くことにしました。

まずは博多駅から快速列車に乗ります。しばらく走ってると九州新幹線と併走しはじめ、噂の古賀誠駅が登場。よくもまあこんな場所に新幹線駅を作ろうだなんて思いついたなあというくらいマジで田んぼのど真ん中に駅舎がある超シュール空間。

新幹線じゃない側はこんな感じ。全然高い建物がないという…我が地元の田舎駅よりも利用者は少なそう…。

モバイルのジョルダンは「次は銀水で乗り換えな!」とやたら主張するのですが、そんな何もなさそうな駅で降ろされても困るし…朝ごはん買いたいし…と無視して次の大牟田まで乗ったのですが、「は?おまえバカじゃね?始発駅で乗り換えたら座れるだろ!」ということでした。ジョルダンは賢いな!
しかし賢いジョルダンもこの先が2両編成ということは教えてくれなかった…!しかもロングシート!せっかく買った朝食が食べられないじゃん!と泣いてるうちに熊本を通り過ぎ八代へ。「城は?城は??」ってうるせーよ糞ガキ!

八代からは肥薩おれんじ鉄道に乗り換えます。派手なペイントの列車は「おれんじちゃん」というまんまなネーミングでした。小さいながらもテーブルがあって便利だなあと思ってたらイベント列車らしい。利用者が少なくて経営は大変らしい路線らしいですが、ワンマン列車で車両内で料金回収するスタイルなので、いっそもっと駅を増やして地域密着型鉄道にしたらどうでしょうか。現状は駅間が長すぎると思うなあ。

というわけで到着しました、日奈久温泉駅。自宅から約4時間です。

駅から10分ほど歩くと、ほどよく寂れたこぢんまりした温泉街に入っていきます。なまこ壁の家が何軒かありましたが、ここのはしっくいもりもりで黒っぽい瓦部分を小さく残すというあまり見ないタイプ。どうでもいいけどこの街で見かけたポストは全部丸型ポストで、鄙びた温泉という雰囲気をいい感じに出してました。

日奈久温泉センターは一般的な温泉センターより更衣室も浴場も狭めですが、入湯者も少なめだからまあいっか!中にはいると浴槽にどぼーんと晩白柚が入ってました。晩白柚(ばんぺいゆ)とはサッカーボール大ほどある、みかんのラスボスみたいなやつです。風呂は温めで、長湯できそうな感じ。湯上がりは大広間でビールを飲みながらNHKのど自慢をまったり観覧。のんびり。

いろんなものがコンパクトにまとまってる小さな温泉街のおっちゃんおばちゃんはすれ違うと「こんにちは」と挨拶してくれて、あたたかい雰囲気のゆったりした街なのかなあと思ったのですが、接客の最前線にいる人たちは客の姿を見ても知らん顔してるというか、非常に話しかけづらい雰囲気の人が多くて、なのに案内板や掲示物が的確に情報を提供していないので、いろんなことが非常にわかりにくい街でした。最低限、駅にガイドマップは置いて欲しいです。

昼食後、城城うるさい奴がいるので今度は熊本市内へ。イケメン熊本城といえばやっぱり宇土櫓でしょう!ということで、

宇土櫓から大天守を。

いちおう天守も登りましたよ。丘の上に立つお城の天守からはまさに城下って感じで街が広がっており、近辺に高い建物がないせいで景色が非常にきれいなのです。条例で高い建物禁止と決まってるんですかね。つーか年取ると天守の階段を登るのがやたらきついんですけど…。

城も見たしとりあえず飲みたいわ!ということで、熊本の街はよく知りませんがとりあえずアーケード街に入って歩いてたらなんでも揃ってたはず的な認識のもとプラプラ流してると、ちょっとリッチそうな雰囲気の中華料理屋さん発見!太平燕の幟も出てるしここにしようぜと入ったのが「紅蘭亭」。〜1000円の各種定食もありましたが、ビールに白飯は嫌だったので、一人前1500円のコースをとりました。

まずはパリパリにあげてある肉と甘酢あんが絶妙な酢排骨!いきなり美味しすぎてやばい!つーかスーパイコって酢豚と同じ食べ物のことなんですか?スーパイコよばわりしてるのは九州だけなのかな?

太平燕タイピーエン)と唐揚げ。ここ紅蘭亭が発祥という太平燕は、麺がはるさめになってるチャンポンのような食べ物で、チャンポンよりあっさりしてます。唐揚げもサクサクでした。

エビチリと炒飯とザーサイ。はらはらほろほろの炒飯が美味すぎて死にそうやべーwwwwってなりました。ザーサイも、今まで食べたことのないような上品な味でした。

最後にデザートの杏仁豆腐が出てきて終わり。量が少なかったら追加しようと思ってましたが、丁度いい感じに腹に収まりました。コース料理は人数が増えると品数が増えるらしいので、今度はもっと大人数で行って食べたいです。夕食には早めな時間帯に入店したけれど、食べてるうちにどんどんお客さんが入ってきて帰る頃にはほぼ満席という人気のある、そのうえどの店員さんも接客がものすごく丁寧な、雰囲気のよいお店でした。

最後に熊本土産を購入して、乗り継ぎのよい列車でどーんと帰宅しました。くまもん。

通常料金だと交通費だけで往復9000円くらい掛かるのですが、18きっぷだと2300円です。楽しいですよ。