『009 RE:CYBORG』を見てきたよ（一日ぶり二回目）

石ノ森章太郎先生の『サイボーグ009』をリメイク？した『009 RE:CYBORG』を、見てきたよ。

高校生のしまむらくんが六本木ヒルズで彼女といちゃいちゃデートをしていると、タワービルに米軍のミサイルが着弾し、パニックのどさくさで「彼をめちゃめちゃにして」との命令を受けた巨漢が服を脱ぎながら襲いかってきたからさあ大変、屋上に追い詰められめちゃめちゃにされそうになったところ、急にまわりの動きがゆっくりになって、あれれ？とか思ってたら空からBBAが降ってきて…という話です。すごくおもしろかったです。

原作のマンガっぽい部分からマンガっぽくなくして（キャラデザインとかバックボーンとか）、でも石ノ森作品のニュアンスもしっかり残してある（オーパーツとか天使とか）、原作者が亡くなった今、続編というものは作れないけれど、こういう形での再生ならいいのかなあと、特に009にも石ノ森先生にも思い入れのない自分は感じました。まったく期待せずに見た、同行の009ガチオタにも想像していた以上の出来だった〜と好評でしたし。

というわけで見た後にあーでもないこーでもないと、つい反省会を開いてしまい、しかし、ふたりの記憶をすりあわせても解決できないストーリー上の疑問点が残ったため、なぜか翌日ひとりで見に行って検証することに（震え声）まじかよ、オタクみたいじゃん＞＜

以下ネタバレ

とりあえずピュンマさん（号泣）。ちょっとこの作品作った人！なんなんすかこのピュンマさんの扱いは！！特殊能力まったく使ってないじゃん！水が出てきたところで絶対泳いでるって思うやん！泳がせろって！地面掘って幼女について行って迷子になって終わりか！まじで↓まんまですわ。

朝日新聞デジタル：００８：ピュンマ博士の告白 - 小原篤のアニマゲ丼 - 映画・音楽・芸能
http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY201211040072.html

原作でわりと好きだったジェットの特徴ある外見（髪型＆鼻）が改変されて地味顔になってた時点で全然萌える気とかなくて、フラットに平常心かつ清い心で見に行ったはずなのですが、なんか終わったらちょっと！まじ主役、まじイケメン、まじエロかっこいいじゃないですか！バイクにも戦闘機にも乗れるし、全裸で空も飛んじゃうよ！そしてしまむらくんのこと気にしすぎ！ケンカ別れしてたのについ「あいつはどうしてる？」とか気にするし、顔をあわせたらその度にいちゃいちゃしやがってこのやろう！以前ワンレンだった髪型は通常オールバック、でも弱ると前髪がはらりと垂れるというね。マンガか！

しまむらくんもあいかわらずｇｄｇｄしてるし受身だし、淡々として厭世的で、そこらへんは加速装置付きでみんなとは見える世界が違うとこういう性格にもなるよなあと納得なのですが、女と別れるときはしれーっとしてるのに、男と別れるときに大騒ぎするってなんなんすか！もっとやれ！

ストーリーはうまく汲み取れない部分があって、なんだかいくつかのパーツが足りないような気がしました。自爆テロと天使の化石というふたつのエピソードが絡み合っていくのですが、中盤以降、天使の化石サイド関連がごっそり削られているような印象を受けました。イスタンブールで、天使の化石エピソードのいちばん近くにいたピュンマさん絡みのシーンが存在したけれど、なんらかの理由で削られてしまい、結果ピュンマさんの影がアホほど薄くなっている、むしろ存在しないも同然になっているのではないかと。あそこ水関係だったのでピュンマさんがジャブジャブしない訳がないと思うんですよねー。あそこからハインリヒさんも基地まで問題なく辿り着けたのかどうか。トレーラーでは襲撃されてるようなシーンあったんですけど、そのシーンは本編に登場しないのはなぜなのかなあと。制服を着ずに終わったメンバーもいるし、そもそも全員が揃わなかったのが残念。