乳腺外科にいってきたよ

2ヶ月ほど前の話です。左の胸にガツーンと痛みがあり、左胸、左脇、腕、背中あたりまで痺れだかなんだかのツキーンとした違和感が走りまくり、各所を始終もんでないと痛くてたまらん状態になりました。以前から月経前には左胸側が張り気味だったけれどこれほどの痛みは初めてで、じっとしてても胸は痛いしポカポカするしで(綾波かw)えらいしんどい状態が半月ほど続きました。

昨年、体調に違和感を感じながらも見ないふりして放っておいたら筋腫を大きく育てすぎてしまい、結果、華麗に全摘→産む機械業を強制終了することになった身としては下手こいて乳までなくなったらヤバいわけで、こりゃ早めに病院で受診するしかねえぜ!と意気揚々と婦人科へ行ったら、胸関係は婦人科じゃないしw医療素人バカスwww、ということで紹介して貰ったのが乳腺外科でござる。

乳腺外科とは

Q:乳がんの病院は何科?
A:乳がんの専門医は「外科(乳腺外科)」です
http://park2.wakwak.com/~hana/navi/fq-004.html

ええええ、そんなのシラネーヨ!って感じなのですが、世の中の人はあたりまえに知ってるの?情弱は自分だけなの?はああ、生まれてすみません。
というわけで女性が胸に異常を感じた場合は、乳腺外科ですから。はい覚えました。

予約

胸の異常を感じたらまずはマンモグラフィーでの検査が必要らしいのですが、うちのご近所ではマンモグラフィーを置いている病院が少ないこと・置いていても大きな病院だと紹介状がないと受診できないこともあり、予約制の病院がほとんど。
大きな病院で短時間診察をされるよりは、小さくても専門医からじっくり診てもらうほうがよさそうな気がしたので、紹介された中から自宅から一番近い場所にある完全予約制の乳腺外科のクリニックを選びました。

しかし年末年始をはさむこともあり、予約がとれたのは一ヶ月先の日付。えええ、いま実際に痛いわけで、もし一刻を争うような病気だったら!?年越しせずに死んじゃうの?それは困るー!という不安もあったので、受診日までの段取りなどいろいろと質問してみたのですが、質問具合が少々しつこかったのか、途中で事務員さんから医師にチェンジしてしまいました。モンスターペイシェント乙でありますw

医師から電話越しに問診のような質問をいくつかされ、その結果あっさりと、

Q:胸に痛みがあるんですが…
A:よくあること、対処法はないし、ずっと続くよ!

ええええ、そういうものなの!?で、「電話で話を聞いただけですけど、その症状であれば特に異常はなさそうですねえ。それでも受診されますか?」って言われてしましましたw なんかクレーマー扱いみたいになってるんですけどw しかしこちらの質問に丁寧に答えていただいたせいか、不安な気持ちは吹っ飛んで、この時点で受診しなくてもいいかなー程度に気持ちは落ち着きました。おお、なんという現金さw

前回の乳がん検診受診は一年半前なのでそろそろ受診してもいい時期だし、予約はそのままにしておくことに。ただ一ヶ月後なので、それまでは身体の様子をしかkりみておこうと、痛みなど体調の変化があれば細かく記録していくようにしていました。

診察日

そして年が明け、診察日がやってきました。

田舎クリニックなので周囲が田んぼだったりするロケーション。完全予約制なので待合室に待ってる患者さんはゼロ、問診票を記入してるときにひとり見かけたくらいのゆったり空間でした。

問診票記入

体温を測りつつ(普通の体温計でした)問診票を記入します。住所氏名から始まって、身長・体重、タバコ吸いますか?、酒飲みますか?、子ども産んだことある?何人?最初の出産は何歳で?、胸にしこりはありますか?、乳首から汁みたいなのでてませんか?、月経いつ終わったよ?、まあそんなことあたり。
胸が張ってる時期にマンモグラフィー検査をすると激痛いので、その時期を避けて受診するようになってるらしいです。

問診

いつごろ、どの部分に痛みがあったのか、現状はどうであるのかなど。予約時の電話で説明してもらった「たぶん病気ではない、胸の痛みは今後も続くし、なくならない」という内容を再度きくことに。お互いに「とくに異常はないだろうなあ〜」と思いながらの問診だったのではないかと。今回の診察は、触診・エコー・マンモグラフィーの三点セットを行います、ということで別室に移動。

触診

横になり、頭の後ろで手を組んだ状態で左右の胸(鎖骨〜みぞおち、脇の下あたりまで)をまんべんなくトコトコ触っていきます。

エコー

左右の胸(鎖骨〜みぞおち、脇の下あたりまで)をがっつり。

マンモグラフィー

左右の胸について2枚ずつ撮影。医師が撮影し、その場で現像して確認、気になる部分があればさらに撮影という流れで、自分の場合は最初の撮影で左胸に石灰化が見つかったため、高精度?高密度?でさらに2枚撮影。立ち位置・胸の置き具合などのポジジョン決めがかなり丁寧かつ細かく、以前に経験したマンモグラフィー撮影時に比べて格段に痛みも少なかったです。

結果

思った通りとくに異常はありませんでした。

  • 今回の痛みは特に問題ない痛み、でもなくなることはないし対処法もない
  • 左だけ痛い→胸だからといって左右が同じわけではないし違いはあって当然
  • 普段の胸のはりも左が強いし、マンモグラフィーも左だけ痛いし→それが違いであり差
  • 背中や腕の痛みについては関連はない
  • 子宮筋腫ともまったく関連はない
  • 閉経の平均は49歳くらいだけど、それよりも早い年齢で子宮を切除した人は胸のはりに敏感気味になりがち
  • 痛みや熱があるなどは単なる気のせい
  • ただ、石灰化がある
  • 写真に白い小さな塊として映っているのが石灰化部分
  • でも特に問題がある石灰化ではない
  • 乳がん検診のマンモグラフィーで石灰化が認められると問答無用で精密検査となるらしいが、検査したところで要観察ですね〜で終わってしまう程度の問題なさなので二度手間
  • 身内に乳がん患者がいるため(「その人の発症は35歳以上でしたか?」と訊かれたので35歳以下の若年性での発症でなければたいして問題ではない様子)普通の人よりは乳がんリスクは高くはある
  • 2年おきの乳がん検診だけではなく1年ごとに検診受診して、毎月の自己触診で予防してね

自己触診とは

「今日の診察では異常がないことがはっきりしているので、今日の状態(=なにも問題がない状態)を覚えておいて、毎月比べていけばいいですよ〜。ちょっと違うぞ?という触覚があったら『かもしれない』ってことで診察をうけるきっかけになりますよ〜」と。自己触診で、ものすごーく小さいしこりを発見したした人もいるし、センチ単位くらいまで気付かなかった人もいるし、しこりの形状も様々、効果も様々だそうですが、乳がんリスクが高めならば、やっておいたほうがよさそうですね。

まとめ

と、約一時間の診察でした。

予約電話時点で「特に異常はない」「気のせい」「気にすんな」と言われてしまい、そこで終わってもまったく大丈夫そうな雰囲気だったし、予約後には痛みはおさまっていったので、年明けには「わざわざ受診しなくてもいいかなあ」と思ってたほど、かなりやる気ナッシングな気持ちでの受診でしたが、完全予約のリラックスした雰囲気で受診できたこと、いろいろと胸回りの知識を増やせたことはよい体験・勉強になりました。

女性は一定年齢になると健康診断時に乳がん検診のオプションがつき、自分も定期的に乳がん検診を受診したことが複数回ありましたが、今回の専門科医の診察は格段に丁寧で、こちらが納得いくまで説明してもらえました。どうせ検診するなら、かかりつけ医を持って、長期的に体調管理していきたいと感じさせてくれるクリニックであり、先生、スタッフさんたちでした。

というわけで、受診してよかったなあというありきたりな感想で終わります。