貧乏だけど私立に行ってるよ

「私立高校も無償に!」「私たちを親不孝に…」 名古屋で1400人パレード
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今年度から公立高校の授業料が無償化されたのですが、これは学費における「授業料」が無償になるだけであって、その他諸経費(PTA会費や修学旅行費や冷暖房費あたり)が無料になるわけではないので、別にタダで高校へ行けるというわけではありません。無償=1円も支払わずに高校へ行けるということではないのです。

たとえばここらへんの県立高校だと授業料が約10,000円、その他諸経費が8,000〜15,000円くらい(各校・各学年により差がある)で、授業料が無償になっても諸経費分はこれまでどおり支払うことになります。

一方の私立校ですが、公立高校の授業料無償化に伴って県立高校授業料と同額の補助を受けることになり、学費が約10,000円安くなりました。ちなみに「授業料」部分については県立校の2倍ちょっとくらいです。

我が家は社会の底辺あたりの貧乏な家庭ですが、1号は私立校の生徒です。いろいろ減額された結果、前年度までの県立校学費くらいになりました。

1号の本命県立校は成績的にはかなりのギャンブルで、ランクを落として安全パイの県立校を受験するという選択もありました。しかし、やりたい部活がなくて交通費と通学時間が掛かる遠くの安全パイ県立校と、やりたい部活があって交通費と通学時間が掛からない近所の私立校を比較したときに、学費+交通費に大差がなく、なにより通学時間が半分以下だったため、もしダメでも私立でいいかなーということになり、結局やりたい部活のある本命県立校にすべってしまったので、やりたい部活のある私立に通っています。

貧乏な我が家にとって掛かりは少ないに越したことはないのですが、やりたいことのできる高校なら借金をしてでも行かせてやりたかったこと・学校は近ければ近い方がよいという親の考えやエゴもあっての私立校選択です。なので決して「お金がない」とは言いたくないです。たとえお金がなくても、情報を集め、稼いで、どうにかやりくりすればなんとかなるのですから(現になってますし)。

「貧乏人が私立に行くな」という意見はごもっともなのですが、「貧乏人が私立に行っといて泣き言を言うな」って感じです。たとえ私立へ行っててもやりたいことをやりまくりで楽しんでいる1号が親不孝だとは思っていませんし、私立は奨学制度もあり、学業や部活をがんばれば学費が安くなるチャンスもあります。

やはり入学当初は本来の志望校ではなかったこともあって本人ともども凹みはしましたが、私立校の持つ校風や教職員の質、なにより1号をのびのび育ててくれる面倒見と相性の良さもあり、私立校のメリットや素晴らしさを日々実感している現在は、県立校より多めに支払ってもこの私立校でよかったと思ってます。ホンワカしたいい学校です。ホンワカしすぎて生徒数が減ってて学校が消えそうな勢いなのがちょっと心配です。